東京は住みやすい街？居住地として人気の地域は？

観光地やビジネスの場としての人気が高い日本ですが、実は外国人から移住先の候補としてもその名が挙がることも増えています。

数ある日本の地域の中でも、一番人気が高いのは東京です。政治、経済、文化と日本の全てが凝縮された都市ですが、住む場所としての魅力はどのようなところにあるのでしょうか。

世界で住みやすいと評判の日本

先日、イギリスの経済史であるThe Economistは、「世界で最も住みやすい街」のランキングを発表しました。

参照https://www.economist.com/graphic-detail/2019/09/04/vienna-remains-the-worlds-most-liveable-city

この発表によると、日本からは東京が7位にランクインし、カナダのトロントと並んで世界でも指折りの住みやすい都市として選ばれています。

このランクはドイツのフランクフルトやフランスのパリ、スイスのジュネーブやチューリッヒなど、世界的に有名なヨーロッパを大きく上回っており、住む場所として東京の価値の高さがわかります。

東京が評価されている理由としては、やはりインフラが整備され、治安も良く、文化的な華やかさもあるなど、総合的な評価の高さが影響していると見られます。

特に治安に関しては日本全体で見ても11年連続で減少しており、殺人事件のような凶悪犯罪は、ピーク時に比べて大幅に減少しました。

その上東京は世界でもトップクラスのインフラと重要機関が集まり、政治的な中立性も比較的高いため、各国がこぞって日本を高く評価していると考えられます。

世界的な評判が高い東京ですが、日本国内においても東京は住みたい場所としてトップに選ばれています。 NTTのデータ経営研究所が発表したランキングによると、日本人が考える「住みたい・住んでみたい地域」で東京が一位になっています。

参照https://news.mynavi.jp/article/20181220-743687/

理由としては、やはり利便性の高さやヘルスケア、文化、そして雇用が安定していることなどが大きな決め手となっています。

隣接の都道府県である神奈川もランキングで3位に選ばれており、東京に同じく総合的な評価に優れていることから日本人には人気の地域となっています。

次に、東京の中でも人気のあるエリアを見ていきましょう。地図で見ると小さな東京都ですが、そのエリアは細かく分けられており、23の区と26の市、5の町、8の村が存在します。

国内外を問わず、人口が集中しているのは23区内です。この地域はまさに東京だけでなく日本の中心となっているのですが、上のランキングを参考にすると、住む街として人気があるのは港区です。

港区は国内外の大企業が集中、大使館や大学などの施設も充実するエリアですが、やはり治安や交通の便の良さが大きなポイントとなっています。

国際空港である羽田空港も近いので、頻繁に飛行機に乗るという人にも人気で、海外から出張で来ているビジネスマンもこの地域に滞在することは珍しくありません。

港区をはじめとした23区は、その人気の高さゆえに家賃も決して安くありません。そのため勤め先は東京、住まいは神奈川県という人もこの地域によく見られる傾向です。

神奈川県は、東京ほど家賃は高くない上に電車一本で直接東京へ出ていくことができる上、横浜市のように、東京に負けず劣らず利便性と文化のある地域も存在するため、近年日本では改めて注目されています。

一方、東京以外にも日本には世界的に注目を集める都市が存在します。

その１つが、大阪です。The Economistのランキングによると、実は大阪は東京よりも上位にランクインしている都市で、なんと3位のシドニーに次ぐ4位。住みやすさと言う観点では、東京よりもはるかに優れていると言うことができそうです。

実際、大阪は東京ほど人口過密に陥っていない上に、東京に勝るとも劣らない高水準の都市となっています。

問題となるのは雇用ですが、この点さえクリアできれば、大阪ほど住みやすい都市は他にありません。

また、密かに日本人から人気を集めているのは、北海道です。北海道は日本の最北端にある大きな地域ですが、自然豊かで物価も安く、食事も美味しく観光資源も豊富なことから、実際に移住を考えている人も多いそうです。

上で用いた日本人が住みたい場所のランキングでも、東京に次ぐ2位にランクインしており、外国人も増えてきていることから今後も目が離せないエリアとなりそうです。

東京の人気と評判は世界でもトップクラスですが、実は日本の他の地域にも東京に劣らない魅力を持った都市がいくつもあります。

特に「働く」と「暮らす」をどちらも充実させるためには、地方の魅力も無視できません。

「東京だけ！」ではなく広く選択肢を持ってみてはいかがでしょうか？

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